「家に居なさい」  ナバホ体験記

スバルちゃんが深い眠りに入ってしまってからは、毎朝、毎晩、「車を直して下さい」 としつこいほどお祈りを続けた。

いろんな人が修理を試みてくれてもどうしても直らないということが4週間も経つと、さすがの私もとうとう腹をくくり、しばらくは車無しで過ごす決意をした。

その日の夜、夢を見た。

夢の中に、私の守護霊様が現れた。

「あなたの車は私達が意味あって、わざと止めたのです。 あなたは今、正しい場所に正しい人達と過ごしています。 もしあなたの車が今も動いていたら、きっとあなたはあちこちの友人を訪ね回って、ほとんど毎日家を留守にしていたでしょう?」 と言うのである。

確かに、車が故障したお陰で、私はナバホ家族と共に過ごす時間が多くなった。 もし車が快調に動いていたら、間違いなくほぼ毎日出歩いていたに違いない。

守護霊様はこう続けた。

「そろそろ、あなたの車を直してあげましょう。 あなたは故障原因が電気系統だと思っているようですが、ガソリン系統を調べてみなさい」

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この夢を見た翌朝、私はミュージアムに出掛けた。 そこで友人マニュエルとバッタリ遭遇した。 マニュエルがスバルちゃんの容態を聞いてくれたので、私は彼に夢の話をした。

「まさかとは思うけど、念のためガソリン系統を調べてもらえない?」

その日の午後、マニュエルが家に来てくれた。 彼が車の下に潜ってチェックすると、ガソリンポンプが破損していることが分かった。 その日の内に新品のガソリンポンプを購入して交換すると、スバルちゃんのエンジンがついに掛かったのである。

それ以来、スバルちゃんは快調に走り続けている。

それにしても、こんなことってあるんだなぁ。確かに車が止まってからの4週間、私はナバホ家族と共に有意義な時間を過ごしていたのだった。

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後日談になるが、あのとき守護霊様が車を壊してくれたのは、私と夫の仲を取り持つためだったんだと思う。

この頃から私とナバホ弟(現在の夫)は、付き合うようになったのだから・・・。